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『誰のために体を労るのか』大倉 信 師

2021年2月28日(日)


ある青年が牧師のもとに悩みを打ち明けに来ました。自分は毎日、生きていくのがつらい。頭にはもやがかかっており、毎日が息苦しい。ちゃんと聖書を読んでいるし、祈っているし、教会にも行っているのにと彼は言う。

しばし、青年の話を聞いていますと、この青年はとてもまじめな方で、確かに一生懸命に神に仕えようとしている。しかし、牧師には彼がオフィスに入って来た時から気になっていたことがありました。

そのことに触れるべきかどうか、ずっと心に収めていましたが、やはり、このことは彼が抱えている問題と関わっているのではないかと思い、彼が立ち去る時に一言、彼に語りかけました。「〇〇さん、外は猛暑、シャツの一番上のボタンは外しておいても、いいのではないですか」。

「祈りなさい」というアドバイスは大切です。しかし、そのことよりも「よく睡眠をとり、栄養あるものを食べて、体を動かしてください」というアドバイスの方が大切な時もあります。キリスト者は時々、「主よ、あの魂をお救い下さい」と祈りますが、「魂」という名の人はこの世界にはいません。その人は魂と共に肉体をもった「人間」であるということ、そのことに私達の目が届かなくなりますと、私達は人間を大切にすることができなくなります。







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