「ラハブ:ボアズを育てた母」
大倉信師
‶Rahab: The Mother Who Raised Boaz”
by Pastor Makoto Okura
ボアズは遊女であったラハブの子として生まれました。「私の母は遊女でした」という子供が、どのような環境に生きなければならないのかということを私達は想像します。そこから良き影響を受けることはまずないでしょう。それどころか、このことはその子の心に癒し難い深い傷を負わせるでしょう。心には憎しみや怒り、不信感が蓄積され、それはその後の人生に暗い影を落とす可能性が多分にあるでしょう。
それではこの遊女ラハブの息子、ボアズとはどんな人ですか?精神不安定、疑心暗鬼、言い知れぬ復讐心や怒りを心に抱えている男でしょうか。ボアズとは、あのルツの夫となる人です。私はボアズの人となりをルツ記に読む時に、彼の人格に感服します。同じ男として、本当に立派な男だなと思います。彼には遠く及びませんが、彼のような夫になりたいと憧れを抱かせる男です。
彼は心が広くて、未亡人ナオミとルツの悲しみをありのまま包み込み、彼女達に底知れぬ優しさを示しました。彼ほど女性に優しく接した、礼儀のあるジェントルマンは聖書の中にいません。深い情がありながら、心は常に冷静で、知恵に満ち、彼女達を守り、自らの責任を確実に果たした頼もしい男です。心ない男達の理不尽な取り扱いを受けてきた遊女ラハブの息子は聖書中、最も女性を労り、女性を大切にする男となりました・・・。
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