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『こうして教会は(23)最悪の状況ではたらく神』大倉 信 師

2020年1月26日(日)

私は今から27年前、ちょうどこの冬のシーズンに中国を一人で旅していました。その時に私は四川州の重慶という町にいました。今、肺炎で注目されている武漢という町を流れる揚子江を上流に向かい、上海から一週間かけて重慶にたどり着いたのです。


ユーラシア大陸の冬はとても厳しいものです。今でこそ経済発展の恩恵があるでしょうが、当時の中国はまだ貧しく人々は冬に炭で暖を取ります。これがよく話題になる中国の大気汚染の元凶と言われています。そんな空気を毎日吸い、食事もまともに取れず、私は心身ともに完全に打ちのめされていました。


寒さでこごえ、高熱があり、咳が止まらず、吐き気があり、「死ぬのではないか」と毎日、フラフラしていました。私が願っていたことは早く、温かいところに行きたい。そのために南に向かおう、タイに向かおうと思い、連日、駅に行って切符を買おうとするのですが、時は中国の春節、重慶の何百万もの人達が故郷に帰る帰省ラッシュのピークです・・・。



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