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『私達が人生の主(あるじ)なのではない』大倉 信 師


2018年1月28日

鶏は自分が世界の中心だと思って生きています。猫だってそうだと思います。よく、猫がゴロゴロいいながら、気持ちよさそうに人間の足に体をこすりつけてくることがあります。私はそんな猫に会いますと、こんなに自分にすり寄ってきて、何と甘ったれで、かわいいんだろうとかつて思っていました。

しかし、以前、見ていた動物番組であの猫の行動は自分のテリトリーに自分の体臭を刷り込んでいる動作であって、私達は何と甘えん坊でかわいいんだとろうなんて思っている時に、猫の方では、これで俺様のテリトリーが一つ増えたなんて思っているというのです。すなわち、その時、私達は木や電柱となんら変らないのです。このギャップは大きいです。この猫にとって世界の中心は自分自身なのです。

そして、それは私達もそうなのです。私達はとことん自分中心な存在であり、大抵、自分は正しいと思い、物事を自分をまん中において眺める傾向があります。

●メッセージ音声

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