2017年8月20日
ヨハネによる福音書4章にはイエスがサマリアのスカルの井戸で一人の女に出会ったことが記録されています。二人の間に会話がなされ、この女について一つのことが明らかになりました。それは「彼女にはかつて5人の夫がいたが、今、共にいるのは正式な自分の夫ではない」ということでした。
このような話を聞くと、私達は色々なことを想像します。ある人はこの女性に対して「なんとルーズな人なのか」とか「なんと飽きっぽいのか」と思われるかもしれません。そして、このような場合、人が考えるイメージは決していいものではありません。
しかし、私達は一つのことを忘れています。それは、この女性に対して私達が知っていることは「かつて彼女には五人の夫がいて、イエスと出会った時には別の男性と暮らしている」ということだけなのです。その女の名前すら聖書は記録しておらず、その女の生まれはどこで、どんな親に育てられ、五人の男達はどんな者達であったのか、子供はいるのか、今、付き合っている男とはどんないきさつがあったのか、これらのことについては何も私達は知りません。しかし、私たちは「かつて5人の夫がいて、今は・・・」などと聞くと、鬼の首を取ったかのように「この女は・・・」と断言的なことを言い始めるのです。裁きが始まるのです。私達の評価とかジャッジメントというのはこのような状況でなされているのです。
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