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「鎖を断ち切る」 大倉 信 師


2016年11月6日​​(日)

ご存知のように私の父は韓国人でした。母は日本人です。私には異母兄弟が四人います。皆、私の父のような年齢の者達です。数年前、韓国を訪問しました時にこの二人の兄弟に再会しました。兄達は既にリタイアし、私達の人生で会うことができたのは、数回だけでそれぞれ別の国で、その人生を歩んできました。そう、その別の人生とは言葉も文化も違う人生です。しかし、数年前に訪韓しました時、三人で写真をとりましたらあまりにも似ている互いの姿に驚きました(私がこれからどのようなプロセスを経て様変わりしていくかということは両端の兄を見れば一目瞭然であるということは言うまでもありません)。

そして、このことは私の外観に限らずに自分自身に対して「あれ、これは日本的な心情ではないな」と思うことが最近、度々あるのです。「これはどちらかというと韓国的な心情だな」と思うのです。私の経験や記憶に残っているもののほとんどは日本で起きたことで占めているのですが、私の心の中に韓国的な心情があるのです。そうです、これが「血」というものなのだということをあらためて感じているのです。

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