2016年 9月11日(日)
「世界のクロサワ」と呼ばれ、多くの名作を生み出している故黒澤明監督は、映像を作り上げている要素は「創造」ではなく「記憶」だと言っています。すなわち氏曰く「創造というのは記憶であり、自分の経験や、色々なものを読んで記憶に残っていたものが足がかりになって、何かが創れるので、無から何かを創造することはできるはずがありません」と言っています。これはとても含蓄に富んだ言葉です。
ダビデはまだ見ていない自分の人生について『わたしの生きているかぎりは必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう』とここに書き記しました。それは確信に満ちた言葉でした。この時、ダビデは彼のその先の人生について心の中でイメージをしていたに違いありません。では、そのイメージはどこからきたのでしょうか。その確信はどこからきたのでしょううか。そう、それはそれまでの彼の歩みです。彼の過去の記憶です。
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